ニキビの種類と対処法
ニキビは白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビと進行し、それぞれの種類ごとに適した対処法があります。
対処法を誤っても、放置しても、ニキビはどんどん悪化します。
すると、クレーターや赤みを伴うニキビ跡として残りやすくなったり、同じ場所に繰り返しニキビができるようになったり、状況は深刻に。
悪化を防ぐためには、早い段階で適切に対処する必要があります。
1.健康な肌
2.白ニキビ
3.黒ニキビ
6.ニキビ跡
5.黄ニキビ
4.赤ニキビ
ニキビの進行を止め、適切に対処いただくために、ニキビ治療を数多く行ってきた美容皮膚科である銀座肌クリニックが、ニキビの種類の見分け方と対処法・治療方法をご説明します。
白ニキビ
白ニキビとは?
白ニキビとは、小さく盛り上がった色のないニキビのことです。
汚れなどで出口が塞がった毛穴に皮脂が溜まり、表面の皮膚が小さく盛り上がった状態です。
皮脂が詰まっているだけで炎症は起きていないので、痛みや赤みなどの症状はありません。
白ニキビの注意点
白ニキビはニキビの初期段階なので、早めに適切な治療や正しいケアを行えば、比較的すぐに治ります。
とはいえ、肌にポツポツと白ニキビができると気になってしまいますよね。
気になるからと、むやみに触って刺激を与えると炎症につながります。
まずは触らないように注意しましょう。
また、ニキビができると指でつぶす方もいるようですが、健康な組織や細胞を傷つける恐れがあります。
絶対につぶさないようにしてください。
白ニキビの対処法
白ニキビは炎症が起こる前段階なので、炎症を抑える薬は必要ありません。
それよりも、毎日の正しい洗顔によって肌を清潔に保ち、皮脂や汚れなど毛穴詰まりの原因を溜めないことが重要です。
洗顔の際は力を入れ過ぎず、たっぷりの泡で優しく包み込むようにしてください。
また、規則正しい生活や偏りのない食生活で皮脂の過剰な分泌を抑えることも、白ニキビ予防・悪化の抑制につながります。
白ニキビにおすすめの治療
ニキビ治療で肌の状態を健康に保つと、白ニキビの改善が早まります。
余分な角質を取り除くケミカルピーリングと、皮脂の分泌を抑制・肌荒れを改善する有効成分を肌の奥深くに浸透させるイオン導入がおすすめです。
黒ニキビ
黒ニキビとは?
白ニキビに溜まった皮脂が増えて毛穴が押し広げられると、皮脂は空気に触れて酸化し、黒ずみます。
この状態が黒ニキビです。
白ニキビと同じく炎症は起きていないので、痛みはありません。
黒ニキビの段階で治すことができれば、ニキビ跡が残る心配もないでしょう。
黒ニキビの注意点
白ニキビ同様、炎症は起きていないため、悪化させないことが重要です。
黒ニキビは白ニキビよりも目立つことから、なんらか対処する方が増えるのですが、特に多いのが市販の毛穴ケアグッズで角栓を取ろうとするケースです。
しかし、強い刺激は肌に負担をかけるだけではなく、毛穴が開いてニキビが再発する可能性が高くなるため、おすすめできません。
黒ニキビの対処法
基本的に白ニキビの対処法と同じで、丁寧な洗顔で汚れや角栓を取り除き、肌を清潔に保つことが大切です。
黒くて目立つからといって、汚れを落とそうと力を入れてゴシゴシこするのは逆効果です。
肌に刺激を与えるだけでなく、肌の乾燥につながり、皮脂の分泌量を増やしてしまいます。
また、白ニキビと同様に、規則正しい生活や偏りのない食生活など、生活習慣の見直しも必要です。
黒ニキビにおすすめの治療
白ニキビと同じく、余分な角質を取り除くケミカルピーリングと、皮脂の分泌を抑える有効成分を肌の奥まで届けるイオン導入によるニキビ治療を行うと、黒ニキビをより早く改善できます。
赤ニキビ
赤ニキビとは?
赤ニキビは文字通り赤みを帯びたニキビで、炎症が起きているため、痛み・かゆみもあります。
炎症の原因は、アクネ菌などの細菌の繁殖です。
アクネ菌は常在菌(肌に常に存在している菌)で、皮脂を栄養源としているため、ニキビができた箇所で繁殖しやすく、炎症を引き起こします。
赤ニキビまで進行すると、ニキビ跡が残ってしまう可能性が高いです。
赤ニキビの注意点
赤ニキビは炎症を起こしているため、かゆくなることがありますが、手で掻いたり、指で触れてしまったりすると症状が悪化してしまいます。
かゆみを感じても、触らずに我慢しましょう。
また、赤ニキビができている時は、ファンデーションも避けた方がよいでしょう。
実際は難しいかもしれませんが、メイク落としも軽減でき、肌への刺激を減らせます。
できるだけ “ファンデーションなし”を心がけてください。
赤ニキビの対処法
赤ニキビを改善するためには、炎症を抑えることが第一です。
そのため、洗顔などのケアだけでなく、炎症を抑える薬も使用しましょう。
さまざまなニキビ薬が市販されていますが、肌に合わないとニキビの症状が悪化してしまうこともあります。
適切に治療するために、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
赤ニキビにおすすめの治療
処方薬で炎症を抑えながら、肌質を整える治療を行うことで、赤ニキビの早期改善・再発予防を期待できます。
銀座肌クリニックでは、肌質・症状に合わせて内服薬・外用薬・漢方薬を選んで処方し、炎症を抑えます。
症状やご希望に応じて、余分な角質を取り除くケミカルピーリング、皮脂の分泌抑制につながるイオン導入、赤ニキビの赤みを改善するフォトフェイシャル(ライムライト)、毛穴を引き締めるジェネシスなどの組み合わせ治療をおすすめすることもあります。
- 内服薬・外用薬・漢方薬
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- フォトフェイシャル(ライムライト)
- ジェネシス
黄ニキビ
黄ニキビとは?
黄ニキビとは、炎症を起こした赤ニキビが化膿し、膿(うみ)が溜まった状態のニキビのことです。
膿疱(のうほう)性ニキビとも呼ばれます。
黄色もしくは白色に見える膿は、白血球と細菌が戦った残骸です。
黄ニキビは「ニキビの最終段階」とも言える、かなり悪化した状態です。
ひどい場合は、炎症が治まってニキビが消えた後も、ニキビ跡として残ってしまいます。
黄ニキビの注意点
「膿を出せば治るのでは?」と考えて、針や指などで黄ニキビをつぶそうとする方もいらっしゃるようですが、黄ニキビは肌の深部まで進行しています。
むやみにつぶすと、そこから細菌が入ったり、皮膚組織にダメージを与えたりする可能性があり、クレーターや色素沈着といったニキビ跡につながります。
黄ニキビをつぶすことは絶対にやめてください。
黄ニキビの対処法
赤ニキビと同様に、まずは炎症や膿を抑えることが必要です。
しかし、たとえセルフケアで一時的に炎症や膿が治まっても、黄ニキビまで進行した後は、色素沈着やクレーター状のニキビ跡が残りやすい状態です。
ニキビ跡になると、スキンケアだけでは改善できません。
そもそも、膿をもった黄ニキビはケガや病気と同じようなものです。
できるだけ早く美容皮膚科などのクリニックを受診し、適切な治療を受けましょう。
黄ニキビにおすすめの治療
赤ニキビと同じく、炎症・膿を抑えるために処方薬が必要です。
さらに、肌質を整える治療を行うと、ニキビ跡への進行を抑える効果も期待できます。
銀座肌クリニックでは、肌質・症状に合わせて処方する内服薬・外用薬・漢方薬で、黄ニキビの炎症・膿を治療します。
さらに、肌のターンオーバー(生まれ変わりのサイクル)を整えるケミカルピーリング、肌荒れを改善するイオン導入、明るく毛穴の引き締まった肌へ導くフォトフェイシャル(ライムライト)、肌のキメを整えるジェネシスなどを組み合わせると、ニキビで悩んでいたことを忘れるような美肌を目指していただけます。
- 内服薬・外用薬・漢方薬
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- フォトフェイシャル(ライムライト)
- ジェネシス
ニキビ跡
ニキビ跡とは?
ニキビの炎症が深刻で、肌の深部の真皮や皮下組織にまで広がると、ニキビ自体が治った後も「ニキビ跡」として残ってしまう場合があります。
ニキビ跡にも種類があり、おおよそ
「赤みが残る」
「クレーターのような凸凹が残る」
「色素沈着が残る」
という3つのタイプに分けることができます。
ニキビ跡の注意点
まずはニキビ跡として残らないよう、ニキビ自体の進行を抑えることが重要です。
早い段階で適切に対処しましょう。
ニキビ跡が目立つ場合はむやみに触らず、肌を清潔に保つよう心がけ、早めに美容皮膚科クリニックなどの医療機関を受診するようにしましょう。
ニキビ跡の対処法
ニキビ跡には「赤み」「クレーター」「色素沈着」といったタイプがあり、それぞれケアや治療方法が異なります。
間違ったセルフケアを続けていては、どんなに時間をかけても改善できません。
肌質・症状に合わせた対処法を知るためにも、早めに美容皮膚科などのクリニックを受診しましょう。
特に「クレーター」の場合、スキンケアだけで改善するのは非常に難しいので、適切な治療を受けてください。
ニキビ跡におすすめの治療
進行したニキビの炎症によって受けたダメージを回復する治療が必要です。
おすすめの治療はニキビ跡の症状によって異なります。
クレーター状のニキビ跡には、極細針で肌を刺激して質感を整えるダーマペンが有効です。
赤み・色素沈着には、肌の色を明るく整えるフォトフェイシャル(ライムライト)、キメ細やかな肌へ導くジェネシスがおすすめです。
余分な角質を取り除くケミカルピーリング、有効成分を肌の奥深くへ届けるイオン導入を組み合わせると、ニキビ跡の治療効果が高まります。
ニキビ跡治療の症例写真
頬に広がるニキビ跡の赤みを帯びた色素沈着にお悩みだった、20代の女性の症例写真です。
ケミカルピーリング・ジェネシス・フォトフェイシャル(ライムライト)を組み合わせて治療を行いました。
色素沈着は施術回数を重ねるごとに薄くなり、目立たなくなりました。
ターンオーバーが整い、皮脂の分泌量も抑えられたため、繰り返しできていた顎(あご)のニキビも減少しています。
【治療内容・費用目安】
肌再生スタンダードプラン(ケミカルピーリング+ジェネシス+フォトフェイシャル(ライムライト)各5回)
250,000円(税込)
必要に応じて内服薬を服用いただきます。
※内服薬3種セット 28日分6,600円(税込)
女性に限らず、男性の施術でも服用していただくことがございます。
【注意事項】
シミがある場合は3~4日で薄いかさぶた状になり、7~10日程で剥がれてシミが目立たなくなります。
(かさぶたはメイクで隠せる程度です)
かさぶたが出来るかできないかは、元のシミの濃さによって変わります。
出来ない場合でも、効果がないわけではございません。
なお、治療後は紫外線の影響を受けやすくなりますので、しっかり日焼け対策をしてください。
いつも同じ場所にニキビができるのはなぜ?
白ニキビや黒ニキビの段階で治すように心がけても、繰り返し同じ場所にできるニキビに悩んでいる方は多いもの。
実は、ニキビができる場所によって、どんな体の不調を抱えているのか判断できます。
ニキビは体調不良や生活習慣の影響を受けやすいので、原因となる不調を改善しないと、何度も繰り返してしまいます。
こちらでは、ニキビができる場所別の原因・予防方法をご紹介いたします。
ニキビの種類に合わせた治療
東京の美容皮膚科・銀座肌クリニックでは、ニキビの進行段階や一人ひとりの肌質によって治療を組み合わせて、ニキビで悩んでいたこと自体を忘れるような、美肌を目指すニキビ治療を行っています。
悪化してしまったニキビや、なかなか消えないニキビ跡にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。