子どもの頃からそばかすがあるとチャームポイントにもなり可愛い印象をもたれることもありますが、思春期になるとコンプレックスを感じてしまうことも少なくありません。大人になってシミもできるのかと思うと、そばかすやシミのないキレイな肌に憧れますよね。そもそもそばかすとシミは違うものなのか、見分け方や対策の違いを解説します。さらに、適した治療や予防方法を実践すれば、新しく生まれ変わった自分に出会えるかもしれませんよ。
そばかすとシミはどう違うの？
シミは長年かけて肌に蓄積されたメラニン色素によって、肌が部分的に茶褐色に変化した斑点です。そばかすもメラニン色素でできていて、広い意味でシミと同じものではありますが、シミとは見た目や原因が少々異なり、小さな子どものうちからあらわれます。
そばかすとシミは同じメラニン色素でできている
メラニン色素はメラノサイトという細胞がつくっています。メラニン色素はそもそも肌の真皮層まで紫外線が届かないようにしてくれています。
肌が白いと紫外線が肌の奥へ透過しやすく、くり返しダメージを受けると皮膚がんなどの病気を発生させるリスクが高まってしまいます。そこで、紫外線を感知した「メラノサイト」という細胞がメラニン色素を大量につくって、肌を褐色にして真皮を守っているのです。
メラニン色素は主に紫外線を浴びることでつくられますが、肌が傷ついたり長期的に摩擦したり、直接的な刺激でも増えます。ほかにも、ストレスの蓄積や喫煙習慣などが肌にメラニンをため込む要因 になります。
シミの見分け方
シミにはいくつか種類があり、見た目の特徴やメラニンが発生する原因、シミができる要因、できやすい場所などによって分類されます。肌のお悩みとして代表的な4つのシミ「そばかす」「老人性色素斑」「肝斑」「炎症性色素沈着」の見分け方をご紹介します。
そばかす
そばかすはほかのシミと違って、ひとつひとつのシミが数mm程度と小さく均一で、パラパラと広範囲に散在している斑点です。顔であれば鼻から両頬にかけてみられ、腕、背中にでている人もいます。正式には「雀卵斑（じゃくらんはん）」という名前のシミで、そばかすが子どもにあると、親にもそばかすがある・あったことが多く、体質が遺伝して発症する可能性が高いシミです。
そばかすは幼児期や10代の子どもに頻発して成長とともに薄くなっていくケースもありますが、紫外線を浴びると色が濃くなるためUVケアは重要です。大人になってそばかすがあらわれたという人は、子どもの頃にあらわれなかっただけで、紫外線などのダメージが蓄積して発症します。
老人性色素斑
私たちが年齢を重ねていくにつれて気になってくるのが「老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん」というシミです。顔や手の甲、背中など紫外線をよく浴びている部分にできやすく、色の濃淡やサイズはさまざまです。年数をかけて徐々に色が濃くなりサイズも大きくなっていくため、このシミが目立ってくると老けた印象をもたれます。
日焼けによるダメージの蓄積や肌のターンオーバーが遅くなる30～40代以降に悩むケースが多いのですが、10代や20代で発症している方もいます。肌の老化を感じ始める年齢になるとあらわれ始めることから、名称に老人性とついています。
肝斑
肝斑（かんぱん）は、頬骨のあたりに左右対称に浮かびあがっているシミで、色味が薄くて境界線がぼんやりとしています。鼻の下やあごにもできることがあります。妊娠や出産に伴うホルモンバランスの変化によって発生するケースが多く、30代以降の女性に多く見られます。また、閉経するとシミが薄くなる・消えるのも特徴です。
摩擦や紫外線も影響していますが、基本的にはホルモンバランスの変化が大きいときにあらわれ、男性にはほとんど見られないこともあり女性特有のシミとして知られています。
炎症性色素沈着
炎症性色素沈着（えんしょうせいしきそちんちゃく）は肌に炎症が起こった痕です。傷や虫刺されが治ったあと、皮膚が茶色く硬くなってしまった経験がある方もいらっしゃると思いますが、通常はターンオーバーによって徐々に薄くなっていきます。
気にして触ったり紫外線対策を怠ったりすると、メラニンがつくられるスピードにメラニンの排出が追いつかなくてシミがいつまでも消えずに残ることもあります。
そばかすとシミの対策は2つ
そばかすやシミを鏡で見るたびに「どんどん濃くなってる」と不安になっていませんか？ほとんどの場合、放っていても自然に消えることはなく少しずつ濃くなっていきます。そばかすやシミの色を薄くするには、メラニン色素が肌に蓄積しないようにするのがポイントです。そばかすとシミの両方に共通している対策を2つ紹介します。
メラニンの過剰な生成を防ぐ
そばかすやシミの色を薄くするには、メラニンの生成量を減らすことがポイントです。肌へのダメージを極力減らすように意識して日々のケアを行います。洗顔の摩擦や紫外線、乾燥した空気など肌に触れるものすべてが刺激になると考えましょう。
こうした刺激を受けにくくするためには、肌をしっかりと保湿してバリア機能が正常に働くようにサポートすることが重要です。スキンケアでも摩擦をできるだけ避けて肌をこすらないようにし、洗顔後すぐに化粧水で保水したら乳液やクリームでうるおいを逃がさないようにします。
また、UVケアは夏場に限らず年中行いましょう。曇りや雨の日も少ないながら紫外線を浴びてしまいます。化粧下地などにSPF表示があれば、わざわざ日焼け止めクリームを塗る手間がなく、メイクだけで紫外線をカットできて時短にもなるでしょう。
メイクをしないお子様は、外出のたびに日焼け止めクリームを塗り、帽子やUVカット素材の衣類を身につけるなどして、紫外線を避けた生活を心がけることが大切です。
ターンオーバーを促す
肌のメラニン色素を減らすには、肌のターンオーバーが正常なサイクルで起きているかどうかがカギです。肌にとって必要な栄養や酸素を運んで、老廃物を排除すると肌の機能を維持しやすいため、軽い運動や湯船につかることなどを習慣化しましょう。
ターンオーバーのサイクルには健康的な生活も欠かせません。女性ホルモンの働きをサポートするイソフラボンやビタミン類を食事に取り入れつつ、サプリメントなどで無理なく継続しましょう。ホルモンバランスを整えるには禁煙も有効です。
また、ストレスもホルモンバランスを崩す要因です。疲れをためないように質の良い睡眠をとり、気分転換やリラックスできる時間をつくるのもおすすめです。
新しくできるそばかすやシミは予防できる？
対策をとっていればシミは次第に薄くなっていくはずですが、セルフケアだけでは限界があり、いくらがんばってもメラニンは常につくられていて再発する恐れが付きまといます。実際に、色が薄くなっても、対策を怠ればそばかすやシミが再び濃くなるでしょう。
そこで大切になってくるのが予防です。「シミをつくりたくない」「薄くしたシミを再発させたくない」なら予防的に対策を行うことです。しかし、遺伝的要素が強いそばかすを予防するのは難しく、幼児期には発生してしまっているケースも少なくありません。病気ではないこともあり、一般皮膚科では基本的に予防や治療は行いません。
美容クリニックのそばかす・シミ治療
美容クリニックは、見た目にトラブルを抱えている方に対してさまざまな美容治療を行っていて、そばかすの治療もしています。美容施術でそばかすの色を薄くしつつ再発を防ぎ、さらに全体の肌質も健康的で美しくなっていくのを実感できるでしょう。銀座肌クリニックで受けられるそばかす・シミの治療について紹介します。
フォトフェイシャル
色素の薄いシミに効果的な治療で、お顔全体の肌色を均一にします。くすみもとれるので透明感がアップし、ハリやキメも整って肌質が改善されます。銀座肌クリニックのライムライトは照射中の痛みがほぼなく、すぐにメイクもできてダウンタイムがありません。メラニンが浮いてできたかさぶたもメイクで隠せる程度ですみます。
アキュチップ
アキュチップもフォトフェイシャルと同じ光治療器ですが、そばかす特有の小さなシミにピンポイント照射してムダなく白い肌へと導きます。ライムライトのあとに重ねて照射もでき、しつこい老人性色素斑やニキビ痕の赤みにも効果的です。照射直後からメイクや入浴、洗顔が可能で、治療後のかさぶたもそれほど気になりません。
まとめ
そばかすはシミが混在しているケースも多く、年齢によっては小じわや毛穴の開き、ニキビなどさまざまな肌のお悩みを抱えている方もいるでしょう。紹介した治療とほかの美容施術を組み合わせるのもおすすめです。親子でそばかすに悩んでいるなら、銀座肌クリニックがそれぞれの肌質に適したスキンケアや施術をご提案しますので、ぜひご一緒に「キレイ」を体感してください。
