医療レーザー脱毛の仕組み
「『レーザー脱毛』ってなんだか怖そう……肌が荒れたら嫌だなあ」
「そもそも、レーザーで脱毛ってどういうこと?」
「よく『5回コース』と書かれているけど、1回で永久脱毛できないのかな?」
医療レーザー脱毛について、このような不安・疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
銀座肌クリニックのカウンセリングでも、こういったご質問をいただくことがあります。
こちらでは、東京で多くの方に医療レーザー脱毛の施術を行ってきた美容皮膚科・銀座肌クリニックが、医療レーザー脱毛の仕組みについて詳しくご紹介いたします。
よろしければ参考になさってくださいね。
レーザーによる脱毛の流れ
レーザーには『特定の色に反応する』という特性があります。
医療レーザー脱毛では、黒い色(メラニン色素)に反応するレーザー機器を使います。
1.毛を剃って短く整える
脱毛レーザーを照射する前には、シェーバーで皮膚表面に沿って毛を剃ります。
毛が長く伸びていると、伸びた毛にもレーザーが反応します。
その毛が皮膚に触れると強い痛みや火傷を引き起こす可能性があるため、照射前には必ず毛を短く整えます。
2.脱毛レーザーの熱が毛母細胞を破壊
肌にレーザーを当てると、レーザーは毛穴の中に残った毛のメラニン色素に反応し、熱が集中的に吸収されます。
メラニン色素にしか反応しないので、脱毛レーザーが皮膚の表面や周りの細胞を深く傷つけることはありません。
吸収された熱は毛根部内の毛母細胞(毛を生やし・伸ばす役割を持つ細胞)にダメージを与え、破壊します。
3.毛が生えてこない「永久脱毛」状態に
毛母細胞が壊れると、今生えている毛が抜けるだけではなく、再び毛を生成することもできなくなります。
これが永久脱毛といわれる医療レーザー脱毛の仕組みです。
1回では脱毛完了できない理由
医療レーザー脱毛は強力なので、1回の照射で毛母細胞を破壊できます。
しかし、
「ムダ毛処理が楽になった」
「毛が生えてこなくなった」
と脱毛効果を感じていただけるまでには、施術回数を重ねる必要があります。
不思議ですよね。
その理由は、毛が生え変わるサイクル「毛周期(ヘアサイクル)」にあります。
毛周期(ヘアサイクル)とは?
毛は「成長期」「退行期」「休止期」という3つの段階を繰り返しています。
これが「毛周期」です。
成長期
毛が皮膚の表面に出て、成長しようと一定の速さで伸び続ける時期です。
毛細血管から栄養を盛んに吸収し、メラニン色素が多く作られます。
退行期
毛の成長が終わり、休止期に入る前の段階です。
細胞の分裂が停止するので、メラニン色素の生成も止まります。
休止期
休止期では毛が完全に退化し、次の毛を作る準備段階に入ります。
すぐに抜け落ちるわけではなく、しばらく留まり、やがて自然と抜けていきます。
脱毛レーザーが反応するのは成長初期のみ
毛周期のうち、脱毛レーザーが反応し、医療レーザー脱毛の効果を発揮できるのは、メラニン色素を多く含む「成長初期」の毛のみです。
成長初期の毛の割合は、ワキの下で30~40%、ひじ下・膝上で20〜30%です。
そのため、一度の施術で全ての毛を脱毛することはできません。
毛量は、成長初期にある毛を狙った施術を繰り返すことで、徐々に減っていきます。
個人差はありますが、ご満足いただけるまでの目安は約5回、期間としては約1年とお考えください。
効果的な脱毛のカギは毛周期に合わせた施術
「回数が必要なのはわかったけれど、どうして1年もかかるの?」
と感じる方もいらっしゃるでしょう。
退行期・休止期の毛が成長期に入るまでには、時間がかかります。
例として、1回目の脱毛の後、残りの毛の一部が成長期に入るまでの期間は平均して1ヵ月半~2ヵ月です。
2回目の施術は、そのタイミングで行うと効果的です。
短い間隔で施術回数を重ねても、高い脱毛効果は得られません。
しっかり間を空け、残っている毛が成長期に入るのを待ちましょう。
なお、成長期の割合や毛周期のサイクルは、部位によっても異なります。
出来るかぎり少ない回数で高い脱毛効果を実感いただくためには、クリニックのアドバイスに沿って、適切なタイミングで施術を受けることが重要です。
医療レーザー脱毛の仕組みは
カウンセリングでもご説明いたします
ここまで、医療レーザー脱毛のメカニズムについてご説明してまいりました。
銀座肌クリニックのカウンセリングでも、医療レーザー脱毛で脱毛効果を得る仕組みや、1回で完了できない理由、またご満足いただけるまでに必要な期間について、一人ひとりのご希望やご不安・疑問を伺いながら、詳しくご説明いたします。
時間をかけた説明に驚かれることもありますが、心配な点を取り除き、ご納得の上で治療に臨んでいただくことがカウンセリングの一番の目的だと考えています。
もちろん無理におすすめすることはありません。どうぞ、お気軽にご相談くださいませ。