ボトックス注射の効果は何か月？治療間隔や打ち続けたときの副作用

2022.10.07

肌トラブル

鏡を見るたびに深くなっていくお顔のしわが気になっているなら、ボトックス注射を試してみませんか。たった20分程度の施術でダウンタイムもなく、手軽に受けていただける治療です。また、注射する部位によっては肩こりやエラ張り、ふくらはぎの部分やせにも期待できます。ボトックスについてよく知らない方のために、ここではボトックスの効果や副作用、治療間隔について解説します。

ボトックスとは

ボトックスはボツリヌス菌の毒素を使った製剤で、注射をすると神経に作用して筋肉の動きを抑えたり、汗の分泌量を抑えたりすることができます。毒素といっても薬剤として安全性が実証されている薬剤です。

ボトックスは細い針を使ってお悩みの部位に注射するだけの治療です。メスを用いる手術よりも短時間の施術で、ダウンタイムがなく忙しい合間にも施術を受けられます。

お悩みを解消するためには、適した部位に適した量を注入することが大切です。注入する量や部位は症状によって異なり、医師が判断します。

ボトックスの効果

美容クリニックで行われているボトックス注射は「表情じわ」「ガミースマイル」「多汗症」「小顔（エラ張り）」「美脚（ふくらはぎやせ）」によく用いられています。

表情じわの改善

額や眉間にある深いしわは、特定の表情がクセになって、長い年月をかけて同じところにしわが寄り続けることでできます。表情をつくる筋肉にボトックスを注入すると、2～3日で表情に変化があらわれるようになります。表情筋が必要以上に動かないようになると、しわが寄りにくくなって徐々に薄く目立たなくなっていく仕組みです。

多汗症、ワキガ

汗の量が気になる範囲に広くボトックスを注射します。脇汗が減ったと感じるまでにはボトックス注入から3～7日ほどかかります。

そのほかの美容効果

ほかにも、笑ったときに歯ぐきが目立つガミースマイルや肩こり、ふくらはぎの部分やせなどにも用いられます。ふくらはぎやエラ張りに関しては、筋肉がやせて小さくなるまでに時間がかかるため1ヶ月近くかかるでしょう。メスを使わずに、短時間の施術でさまざまな美容効果が得られて人気です。

ボトックスの効果は何か月？

ボトックスは注射をしてすぐに効果がでるのではなく、2～3日後から徐々に効果があらわれ、2週間前後でしっかりと実感できるようになるでしょう。注射を打つ部位にもよりますが、3～4ヶ月程度は効果が持続し、少しずつ効果が薄れてくるタイミングで再度ボトックス注射を受けると効果を維持できます。

筋肉の動きを抑えている期間が長くなると、筋肉量が減って見た目も細くなっていき、治療開始時期と比べてボトックスの効果が持続しやすくなるでしょう。つまり、表情じわやエラ張り、ふくらはぎ、肩こりなどへの治療は、続けていくと治療間隔がのびることがあります。

ボトックスをやめるとどうなるの？

治療をやめたとしても悪化することはありませんが、ボトックスは持続期間を過ぎると、徐々に元の状態に戻っていきます。ただ元の状態に戻るだけですが、今まで軽減していたところに再び症状があらわれると、悪化したように感じる方は多くいます。

筋肉がやせて得られた効果はボトックスをやめても持続しやすい傾向にありますが、自分で判断してやめると再発のリスクを見抜けません。医師に症状の状態を定期的にチェックしてもらいながら、治療を継続するか中止するかを選びましょう。

ボトックスを打ち続けると副作用がある？

ボトックスは、正しく使用すれば副作用がほとんどない安全性の高い製剤です。打ち続けても副作用はとくにありませんが、注入する部位や量を間違ってしまうと、副作用があらわれる可能性があります。

間違った箇所に注射を打ってしまうと、予定していない筋肉がたるんで左右のバランスが取れない動きになってしまったり、必要な部分に力が入らなくなったりと、社会的にも支障をきたすでしょう。また、注入量が多いときには筋肉の脱力や筋肉痛、発疹などがよくみられますが、どちらもボトックスの効果が強くでる時期だけの一時的なものです。

たとえば、表情筋は30種類以上もあり細かく影響しあっているため、症状に合わせた筋肉に適切な量を注入しなければなりません。副作用が気になるなら、ボトックス注射を扱う医師の経験や技術などをしっかり把握しておきましょう。