シミができたときに自分で何とかしようとする方がいますが、的外れなケアはむしろ悪化につながります。まずは美容クリニックでシミの種類と正しい対策を教えてもらいましょう。一般的なシミと間違えやすい悪性のシミの特徴とともに、美容皮膚科による代表的なシミ治療や自分でできるシミ予防策について紹介します。
シミができたときにまずチェック!
単なるシミと思っていたら、実は皮膚がんなどの危険な病気だったということもあります。シミと見分ける特徴を挙げているので、当てはまる方は早めに医師の診察を受けて必要な治療を受けましょう。
シミやホクロが大きくていびつな形
一般的なシミもメラニンの蓄積とともに濃くなりゆっくりと広がっていきますが、2年以内で 年齢を重ねるほどできやすく、足の裏や手のひら、爪など体のどこにでもできます。いびつな形や色ムラがあり急に大きくなる・濃くなるなど変化が著しいときには早めに医療機関を受診しましょう。
出血やただれがある
シミの中心がへこんで出血やただれがある場合は、もしかしたら「基底細胞癌(きていさいぼうがん)」かもしれません。虫刺されなどでかゆみがあり、かき壊してしまっている場合は別ですが、かゆみや痛みがないのであれば早く医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
表面がザラザラ
通常シミは平坦でツルッとした肌ざわりです。しかし、 ザラザラと盛り上がった表面やいびつな形のシミは日光角化症というイボの可能性があります。60歳以上の高齢者に多く、放置していると「有棘(ゆうきょく)細胞がん」という皮膚がんに変化することがあるの で治療してもらいましょう。
かゆみや痛みがある
かゆみや痛みがあるシミは、接触性皮膚炎など、すでになんらかの炎症が起こって色素沈着が起きていることが多いです。炎症を治療して症状が落ち着くと、シミも薄くなっていくはずです。
シミができる経過
シミはメラニン色素が皮膚に溜まって茶色く見えている。
通常はメラニン色素も角質と一緒に肌のターンオーバーで剥がれ落ちていきますが、紫外線や乾燥、肌荒れなどで肌が強い炎症を起こすと、メラノサイトという細胞が炎症から真皮を守るためにメラニンを大量に生成します。
過剰に産生されたメラニンを排出しようとしても、ターンオーバーで追いつかなくなってメラニン色素が角質に蓄積されていき、肌の奥で色素が沈着してシミができるのです。
また、メラニンの生成量がそれほど多くなくても、ホルモンバランスの変化や加齢によって正常にターンオーバーが行われなくなると、シミができやすくなります。
顔にできたシミはとれるの?
セルフケアでシミを消すのは時間も手間もかかり難しいでしょう。市販の美白化粧品では有効成分の濃度が薄く、思ったような効果は見込めません。医薬部外品や薬用など一部の化粧品類はシミへの有効性が認められていますが、現段階でシミを消すなら美容医療によるシミ治療が有効な方法です。
美容医療は一見すると費用が高く思えますが、エビデンスに基づいた美白作用があり、シミだけでなく肌全体のコンディションも整います。美容施術以外にも内服や外用など自分に合ったアプローチが選べ、治療後の肌を実感することでモチベーションも上がって続けやすいでしょう。
美容クリニックのシミ治療
美容医療では、気軽に始められる内服、外用をはじめ、蓄積したメラニンを破壊して消す治療などが行われます。それぞれ単独で施術しても効果は感じられますが、併用するとより高い美白効果が期待できるのです。ここでは美容クリニックで行っている代表的な美白施術についてご紹介します。
イオン導入
イオン導入は、美白有効成分をイオン化して浸透性を高め、肌の奥にたっぷりと届ける美容施術です。有効成分が肌に働きかけて「メラニン色素の還元」や「メラノサイトの活動を弱める」「ターンオーバーを促す」などシミに対してさまざまなアプローチを行います。
ケミカルピーリング
肌の表面にある古い角質を化学成分の働きで剥がし、肌のターンオーバーを促してメラニン色素を排出させる施術です。表面がクリアになった肌は美容液が浸透しやすく、毛穴の詰まりやニキビ改善にも有効です。ターンオーバーが遅れがちな方や不規則な生活の方におすすめです。
フォトフェイシャル
IPLという美肌光線を肌全体に照射し、沈着したメラニンを破壊するシミ治療です。肌のターンオーバーを促す作用もあり、複数回の施術で徐々にシミが薄くなり、全体的に透明感やハリも感じられるようになるでしょう。銀座肌クリニックでは2種の機器を使い分けて細やかな対応ができます。
レーザー
光よりも強い出力を照射するレーザーは、頑固で比較的小さなシミの治療に適しています。痛みが伴いますが、麻酔薬を使用すれば気にならない程度です。銀座肌クリニックでは痛みのないレーザー施術ができる「ジェネシス」で、ほかの施術効果を高める組み合わせ治療を行っております。
今すぐできるシミ予防対策
シミをつくらないポイントは「紫外線を浴びないこと」と「ターンオーバーを遅らせないこと」です。
毎日欠かさずUVケア
紫外線はシミをつくり、肌が老化を起こす原因です。紫外線をできるだけ浴びないように、日中は日焼け止めクリームや帽子などUV対策を必ず忘れないことです。日焼けのほてりにはクーリングを行い、早く炎症を抑えるようにしましょう。
ターンオーバーを整えるスキンケア
肌を乾燥させないようにしっかり保湿を行いつつ、ビタミンAやCが配合された化粧品でケアをしましょう。どんなアイテムがいいのか、効果的な使い方などスキンケアの疑問に対しては銀座肌クリニックにお気軽にご相談ください。当院ではドクターズコスメも取り扱っており、商品のご紹介が可能です。勧誘はいたしませんのでご安心ください。
肌の機能をサポートする栄養素の摂取
私たちの肌は、普段の食事から栄養を取り込んでつくられています。年齢を重ねると肌へ栄養素が運ばれにくくなって、肌のターンオーバーが遅れやすくなります。ビタミンA・B群・C・Eといった肌の機能をサポートしてくれる栄養素を意識して摂取しましょう。忙しくて食事で摂取が難しい場合にはサプリメントでもOK!
気になったら受診を
お顔にシミができたら、皮膚科や美容皮膚科で一度医師の診察を受けましょう。もしかしたら悪性の病気で治療が必要かもしれません。加齢によってできたシミをとるなら、セルフケアでがんばるよりも美容医療にご相談ください。シミの治療とともに、あなたがより一層輝く肌を実現します。