乾燥肌で困っている方はたくさんいますが、乾燥肌はちゃんとケアしておかないと肌荒れを起こしたり、しわやくすみができて老けて見られたりすることがあります。生まれつき乾燥肌の方でも肌質、ケア次第で潤いのある肌を手に入れることができます。乾燥肌の原因や必要な対策を知り、みずみずしく潤った肌を手に入れましょう。
乾燥肌を放っておくとどうなるの?
乾燥肌でお悩みの方は多くいますが、意外とうまくケアができていないこともあるようです。なかには自分が乾燥肌だと気づいていない方もいます。まずは乾燥肌の症状についてみていきましょう。
乾燥しやすい部位
乾燥は全身の皮膚で起こりますが、身体ではとくに手の甲、ひじやひざ、すねが乾燥しやすく、顔で乾燥しやすいのは、頬や目の周り、口の周り、くちびるです。これらの部位では皮脂の分泌が少なく、皮膚が薄くて保水力が弱くなっているために乾燥しやすくなっています。
乾燥肌ってどんな状態?症状は?
乾燥肌は肌の表面にある角質部分が潤いをなくして、硬く白っぽくなっている状態です。顔や腕、足など全身の肌に起こる可能性があり、粉をふいたり、表面が突っ張ったり、痒みが出たりすることもあります。
水分量の多い健康的な肌では皮脂の分泌によって表面に膜を張ったような状態になり、角質のバリアも整っているので肌の外からの刺激に対しても強く、肌内側の潤いもキープできます。
肌の乾燥が小じわやたるみにつながる
肌のバリア機能は外的な刺激から身体を守るだけでなく、身体の内側にある水分を逃がさず保持する働きもあります。肌の表面が乾燥していると肌内側の水分も蒸発していくのです。
内側の水分を失った肌は風船がしぼんだようなハリのない状態になり、小じわやたるみができやすく老けたような印象を与えてしまいます。とくに目元や口元は皮膚が薄いため、しわが目立ちやすい傾向です。
肌荒れなどのトラブル
肌のバリア機能が低下していると、肌が刺激に対して弱くなってしまいます。紫外線やホコリ、汗なども刺激となって、湿疹などの肌トラブルになり、赤みや痒みといった炎症を引き起こします。
乾燥肌からアトピー性皮膚炎やアレルギーも
乾燥した皮膚では、肌のバリア機能が低下して、汗やホコリ、さらには花粉などのアレルゲンがバリアをすり抜けて身体のなかに侵入していき、アトピー性皮膚炎などを発症します。アレルギー反応が悪化すると、ぜんそくなど全身性のアレルギー症状をも引き起こすこともあります。
乾燥肌の原因
肌の水分が不足するのは、スキンケアだけでなく生活習慣や加齢などさまざまな原因があります。肌が乾燥する原因をひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
洗い過ぎ
洗顔やクレンジングで皮脂を落とし過ぎると、必要な皮脂まで足りなくなって肌を乾燥させてしまいます。皮膚は乾燥を防ぐために毛穴から皮脂を分泌しますが、皮脂はベタベタすることもあり、洗い落とすことも必要です。肌質に合っていないアイテムを使用すると、肌が荒れてバリアが機能できずに乾燥をまねいてしまいます。ゴシゴシこすって洗うのもNGです。
生活習慣の乱れ
肌の潤いには食事も関わっています。肌のターンオーバーに必要な栄養素が不足すると、バリア機能が低下して乾燥しやすい状態になります。また、ストレスや睡眠不足など生活習慣の乱れも、ターンオーバーを遅らせることにつながります。
空気の乾燥や紫外線
秋や冬などは湿度が低く乾燥しており、夏の冷房や冬の暖房も室内の空気を乾燥させます。顔や腕、足など肌を露出している部分は、気づかないうちに角質の水分が失われてカサカサになります。また、紫外線を浴びたあとは軽い炎症を起こしていて、低下した肌のバリアから自然と水分が失われていきます。
脱水
汗を大量にかくなど水分が身体の外へたくさん出ていくと、身体の内側の水分量が全体的に不足して血行が悪化します。血液が酸素や栄養素を運ぶため、肌のターンオーバーが遅れて全身が乾燥しやすくなるのです。夏はもちろん、冬でも隠れ脱水になることもあるため、水分はしっかりと補給することが大切です。
加齢
加齢は肌の機能が衰えて、ターンオーバーの遅れや肌の保水力を低下させます。また、女性は思春期を境に、年々皮脂の分泌量が減って乾燥しやすい肌質になっていきます。年齢による変化は、顔だけでなく全身の乾燥につながります。
身体の内側からできる乾燥肌対策
身体の内側からの乾燥対策は、全身に効果があるでしょう。ここでは手軽にできる食事や水分補給のコツについてご紹介します。
食事
肌の健康を内側からサポートするためには、肌の機能を正常に維持するために必要な栄養素を摂取することです。たんぱく質は肌細胞の材料になり、ビタミンCは抗酸化作用や老廃物の除去などの美肌作用を持ちます。また、ビタミンEで血行によるターンオーバーをサポートでき、肌を強くするビタミンAも積極的に摂るといいでしょう。
緑黄色野菜や肉、魚、果物、ナッツなど、さまざまな食材を摂るように意識することも大切ですが、難しいときにはサプリメントを活用するのもひとつの手です。
水分補給
水分補給は1日に何回も行います。のどが渇いたと感じたときには、すでに水分が身体に足りていない状態です。のどが渇く前に少しずつ水分を摂ると、身体の水分量をキープできます。しかし、アルコールやカフェインを含んだ飲み物は、利尿作用によって逆に脱水を起こす可能性があるため、摂り過ぎないようにしましょう。
フレッシュな果物や野菜を使ったジュースや、ミネラルを含んでいる麦茶、またビタミンを配合したドリンクなどがおすすめです。
スキンケアによる乾燥肌対策
肌の外側から保湿をするなら、保湿や洗顔などのスキンケアです。肌を乾燥させないためには、肌の潤いをキープするスキンケアを覚えましょう。
保湿にはクリーム
肌が乾燥していると、ローションや乳液だけでは肌の潤いを維持できないことがあります。そんなときには、さらにクリームをプラスしましょう。油分の多いクリームが皮脂の役割を果たして、肌の潤いをキープしてくれます。また、入浴や洗顔のあとはできるだけ早めに保湿を行うように心がけましょう。
保湿成分のあるクレンジングと洗顔は
乾燥肌に洗浄力の強いアイテムを使うと、肌の乾燥を悪化させます。クレンジングや洗顔料、ボディソープは、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されている落ち着いた洗浄力のものを選ぶようにしましょう。
洗顔料を肌に長時間つけていると皮脂が落ち過ぎてしまうため、ササッと手早く洗ってすすぎます。また、熱いお湯ですすぐと必要な皮脂まで落ちていくため、ぬるま湯ですすぐのもポイントです。
肌の乾燥がひどいならクリニックで治療を
銀座肌クリニックでは医師が丁寧に肌診断を行い、肌の状態や日頃のスキンケアから今の状態を把握して適切な施術をご提案いたします。当院では、乾燥肌の根本的に改善する治療を行い、乾燥しにくい肌にしていくことを目指しています。
イオン導入
イオン導入は、スキンケアでは浸透しにくい高濃度のビタミンCやトラネキサム酸などの有効成分をイオン化して肌の深部へ届ける施術です。 同時に2種類の成分を導入できるセット料金は1回15,000円、5回コースなら63,000円です。
リジュラン
リジュランは肌の細胞を活性化させる成分を注入する再生医療のひとつです。細胞を活性化させることで根本的なケアができ、乾燥しにくく内側からハリと潤いのある肌になれます。しわや肌のくすみ、毛穴の開きの悩みにも効果的です。通常価格は1回90,000円ですが、お試し価格では68,000円で受けられます。
ケミカルピーリング
サリチル酸で古い角質を取り除いて、肌のターンオーバーを正常化させる治療です。保湿剤や美容液などが浸透しやすくなり、ご自宅でのケアもスムーズになります。通常は顔1回11,000円ですが、お試し価格なら7,000円です。
ジェネシス
肌角質を取り除きながらコラーゲンの生成毛流作用があるレーザー治療です。従来のレーザー治療に比べて、肌へのダメージが少なくダウンタイムが短いのが特徴です。イオン導入やピーリングなどほかの施術と組み合わせると効果が高まります。顔1回39,000円、5回コースで158,000円です。
まとめ
肌の乾燥が進むと、いつもと同じ化粧水や洗顔を使ってもヒリヒリしたり肌の刺激になってしまったりすることがあります。自宅で保湿ケアを行いながら、乾燥肌に効果的なドクターズコスメを使用するのもおすすめです。乾燥肌が悪化して湿疹になる前に、美容皮膚科でバリア機能を正常化させる根本的な治療を始めましょう。